Aerosmith「Walk This Way」エレキギター

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ジョニー講師

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今回弾く練習曲の参考音資料が下のYouTube動画となります。

エアロスミス「ウォーク・ディス・ウェイ」

Aerosmith「Walk This Way」楽曲解説

 

Aerosmithの「Walk This Way」は、1975年にリリースされたアルバム『Toys in the Attic』に収録されたロックの名曲で、彼らのキャリアを大きく飛躍させた一曲です。

 

この曲はロックンロールとファンクの融合が特徴で、ギターリフ、リズム、ヴォーカルすべてが相まって、非常にエネルギッシュでノリの良い曲に仕上がっています。

 

楽曲の背景と誕生

「Walk This Way」は、ジョー・ペリー(ギタリスト)が楽屋でリフを弾き始めたことから誕生しました。

そのリフがバンドメンバーを魅了し、すぐに楽曲制作が進みましたが、曲の歌詞は当初未完成でした。

ある日、バンドが映画『ヤング・フランケンシュタイン』を観て、主人公が「Walk this way!(こっちの歩き方で歩け)」と言う場面からインスピレーションを受け、そのフレーズを曲のタイトルにしたそうです。

歌詞は、典型的なティーンエイジャーの恋愛や性的なテーマを、ユーモアを交えつつもかなりストレートに描いています。

スティーヴン・タイラーのボーカルは、早口でリズミカルなフレーズが続き、言葉遊びが満載。特に「学校でのダンス、トリッキーな出会い、禁断の恋」のようなティーンの不安定で熱狂的な気持ちが反映されています。

音楽的要素

「Walk This Way」の最大の特徴は、ジョー・ペリーが生み出したあの独特なギターリフです。

このリフは、ブルースに影響された重厚でグルーヴィーなもので、曲全体にエネルギーを注ぎ込んでいます。

加えて、ドラマーのジョーイ・クレイマーのタイトで力強いドラムがリフにぴったりとフィットし、リズムセクションが曲の推進力を高めています。

スティーヴン・タイラーのボーカルは、この曲に独特のスピード感を与えており、彼の語り口調とも言えるリリックの運び方は、後のヒップホップにも通じるスタイルといえるでしょう。

タイラーの歌詞の中には、性の暗喩が巧妙に織り込まれており、歌い方やフレーズの構成が楽曲に遊び心を加えています。

ヒップホップとの融合

「Walk This Way」の最大のトピックの一つは、1986年にRun-D.M.C.とのコラボレーションでリバイバルヒットを記録したことです。

これはロックとヒップホップの境界を超えた革新的な試みで、音楽界に衝撃を与えました。

Run-D.M.C.はAerosmithのオリジナル曲をラップに取り入れ、ギターリフはそのままに、新しい命を吹き込みました。このコラボにより、両アーティストは新たな層のファンを獲得し、また音楽業界におけるクロスオーバーの可能性を広げました。

特にMTVでのミュージックビデオは、AerosmithとRun-D.M.C.が互いに壁を壊し合うという象徴的なシーンが描かれており、当時の音楽シーンにおけるジャンルの融合を象徴しています。

影響と評価

「Walk This Way」はロックの歴史において非常に重要な楽曲です。

オリジナルバージョンもさることながら、Run-D.M.C.とのコラボは、ロックとヒップホップの融合という新しい潮流を生み出し、後の多くのアーティストに影響を与えました。

音楽誌「ローリング・ストーン」が選ぶ「史上最高の曲500」にもランクインしており、Aerosmithの代表曲として今なお世界中で愛されています。

この曲は、パーティー感覚のエネルギッシュなロックンロールと、性にまつわる大胆さ、そしてジャンルを超えた融合の象徴として語り継がれています。

クラシックロックとしても、ヒップホップカルチャーにおいても、その存在感は衰えを知らず、世代を超えて多くのリスナーを魅了し続けています。

 

まとめ
「Walk This Way」は、Aerosmithの原動力と彼らの革新性を見事に表現した楽曲で、彼らの音楽的な冒険心と幅広い影響力を物語っています。

 

この曲が持つ勢いと独創性は、聴くたびにその時代の空気と、今でも色褪せない彼らの音楽への情熱を感じさせてくれます。

 

Aerosmithメンバー詳細 バンドの特徴

 

Aerosmithは、アメリカのロックバンドで、1970年代から現在に至るまで多くの世代に愛されている伝説的なグループです。

 

彼らのサウンドは、ブルースを基盤にしたハードロックと、キャッチーなメロディ、エネルギッシュなパフォーマンスが特徴で、ロック史に深い爪痕を残しています。

 

ここでは、バンドメンバーとその特徴を詳しく解説していきます!

 

メンバー紹介

スティーヴン・タイラー (Steven Tyler) – ボーカル

Aerosmithの象徴的なフロントマン、スティーヴン・タイラーは、その独特なハスキーな声とステージパフォーマンスで観客を魅了し続けています。

彼は、ピアノやハーモニカを演奏することでも知られており、Aerosmithの音楽に多彩な要素を加えています。

タイラーの歌詞はしばしば性や愛に関する大胆なテーマを取り扱っており、その内容は彼のカリスマ的なパーソナリティと相まって、非常に印象的です。

ステージ上ではしばしばマイクスタンドを使ったパフォーマンスを繰り広げ、その派手でエネルギッシュな動きは見る者を圧倒します。

タイラーの個性は、その独特なファッションセンスや声の使い方にも表れています。

長い髪、カラフルなスカーフ、そしてそのユニークなファッションは、ロックスターの典型とされるイメージを築き上げました。

また、彼のボーカルスタイルは、ロックの枠にとどまらず、ブルースやソウルの影響も感じさせます。

ジョー・ペリー (Joe Perry) – リードギター

ジョー・ペリーは、Aerosmithのサウンドに欠かせないギタリストです。

彼の奏でるリフとソロは、バンドの曲に力強さと独特のブルースフィールを与えています。

ペリーのギタースタイルは、ブルースに根ざしながらもハードロックのエッジを効かせたもので、例えば「Walk This Way」や「Sweet Emotion」のような名曲でその真骨頂を見ることができます。

彼はしばしば「ギターの神様」とも称され、シンプルでありながらも深みのあるプレイが特徴です。

ステージ上のペリーは、タイラーと同様にカリスマ性にあふれていますが、彼の魅力はクールでミステリアスな雰囲気にもあります。

Aerosmithの音楽において、彼のギターはエモーショナルな要素を持ちながらも、非常に直感的でアグレッシブなサウンドを作り出しています。

トム・ハミルトン (Tom Hamilton) – ベース

トム・ハミルトンは、Aerosmithのリズムセクションを支えるベーシストで、彼のベースラインはバンドの音にグルーヴ感を与えています。

「Sweet Emotion」のイントロで聴かれる彼のベースラインは、ロック史に残る名フレーズのひとつです。

彼のプレイは非常にメロディアスでありながらも、リズムをしっかりと支える役割を果たしており、バンド全体のサウンドを厚くする重要な要素となっています。

ハミルトンの、その演奏の正確さとクリエイティビティはバンドに欠かせない存在です。

彼の音楽的な知識と経験が、Aerosmithのサウンドに安定感をもたらしています。

ジョーイ・クレイマー (Joey Kramer) – ドラム

ジョーイ・クレイマーは、Aerosmithの力強いリズムを支えるドラマーです。

彼のドラムはシンプルでありながらも、非常に力強く、バンドの楽曲に躍動感を与えています。

特にライブでの彼のプレイは、観客を圧倒するほどのエネルギーに満ちており、常にバンドを前進させる原動力となっています。

クレイマーはまた、Aerosmithのサウンドに独自のフィーリングを加え、ブルースやファンクなどの影響を反映させたリズムを生み出しています。

彼のドラムプレイはAerosmithのエネルギーの要であり、彼がいなければバンドのサウンドは成り立たないでしょう。

ブラッド・ウィットフォード (Brad Whitford) – リズムギター

ブラッド・ウィットフォードは、Aerosmithのもう一人のギタリストであり、バンドのリズムギターを担当しています。

彼のギターはジョー・ペリーのリードギターを支え、バンドの音をさらに厚く、力強くしています。

ウィットフォードのプレイは、ペリーの派手なソロに対して、しっかりと土台を作る役割を果たしており、2人のギタリストが織りなすハーモニーはAerosmithのサウンドに不可欠です。

彼は、Aerosmithの初期から現在までバンドを支え続けてきた実力派ギタリストであり、ペリーとは異なるスタイルで楽曲に多様性をもたらしています。

彼のプレイは時に目立たないかもしれませんが、その存在感はAerosmithのサウンドにおいて極めて重要です。

バンドの特徴

Aerosmithの特徴は、彼らの音楽がブルースに強く影響されている点にあります。

ハードロックを基盤にしながらも、ブルースやファンク、さらにはポップの要素も取り入れ、幅広いスタイルを融合させたサウンドが魅力です。

彼らは、感情豊かなギターリフ、タイラーの個性的なボーカル、そしてエネルギッシュなリズムセクションを組み合わせて、独自のロックスタイルを確立しました。

また、彼らのライブパフォーマンスは非常にダイナミックで、観客を引き込む力があります。

スティーヴン・タイラーのカリスマ的なフロントマンとしての存在感、ジョー・ペリーのクールなギタープレイ、そしてバンド全体の一体感が、ライブの醍醐味となっています。

 

まとめ
Aerosmithは、ただのロックバンドではなく、彼らの音楽やパフォーマンスを通じてロックの歴史を形作った存在です。

 

長年にわたって第一線で活躍し続け、多くの名曲を生み出してきた彼らの音楽は、世代を超えて人々に愛され続けています。

 

バンドメンバーそれぞれの個性と技術が融合し、彼らのサウンドを作り上げていることは、Aerosmithの最大の強みです。

 

 

「Walk This Way」ギターの魅力・弾きどころを解説

 

Aerosmithの「Walk This Way」は、ギター好きにはたまらない曲です。

 

この楽曲は、ブルースに根ざしつつも、独特のリフとファンキーなリズムで、ジョー・ペリーのギタープレイが存分に発揮されています。

 

ここでは、「Walk This Way」のギターの魅力と、弾きどころを詳しく解説していきます!

 
イントロのリフの魔力

「Walk This Way」といえば、まず思い浮かべるのが冒頭のギターリフです。

このリフは非常に印象的で、まさに曲のアイデンティティと言える部分です。

ジョー・ペリーは、このリフでシンプルさと複雑さを絶妙に融合させています。

ブルーススケールをベースにしているため、どこか泥臭く、しかし力強い。

ギターを始めたばかりの人でも、このリフをマスターすれば一気にプロっぽく聞こえるという、ギタリストにとっては「弾いていて楽しい」部分です。

弾きどころ

イントロのリフは、ブルースの基本的なフレーズを使いながらも、細かいニュアンスとフィーリングが重要です。

ピッキングの強弱を駆使して、ジョー・ペリー独特のグルーヴ感を再現してみましょう。

ヴァース部分のカッティングとリズム感

ヴァース(歌の部分)では、ギターはドラムとベースと共にリズムを支える役割を果たしています。

ここでのペリーのギターワークは、シンプルなカッティングプレイですが、そのリズム感が非常に重要です。

ファンキーなフィーリングで、カッティングをシャープに刻むことで、曲全体に流れるようなエネルギーを与えています。

この部分は、シンプルに見えて実は非常にタイトなリズム感が求められるので、ギタリストにとって腕の見せどころ。

弾きどころ

カッティングプレイのリズムをしっかり感じつつ、軽やかに弾くことがポイント。

ここでは、ペリーが軽快なミュートとピッキングを組み合わせているので、自分のピッキングの正確さを意識してみてください。

ソロパートの即興的エネルギー

「Walk This Way」のソロは、ブルースロックのエッセンスが詰まった即興的なエネルギーに満ちています。

ペリーは、フルスピードで弾くというよりも、各音に感情を込めたフィーリングを重視したプレイを展開しています。

フレーズの中で適度にチョーキングやビブラートを駆使し、聴き手の耳を引きつけるプレイスタイルが特徴的です。

技術的に難解ではありませんが、その分、ニュアンスや感情表現が大事になります。

弾きどころ

ソロパートでは、スピードよりも感情を込めることが重要です。

音の間にある「間」を感じ取り、ひとつひとつの音をしっかりと伸ばすことがポイント。

特に、チョーキングやスライドで音に表情をつける練習をすると、よりジョー・ペリーらしいソロが再現できます。

リズムセクションとの一体感

「Walk This Way」は、ギターだけでなく、ドラムやベースとの一体感が魅力的な曲でもあります。

ペリーのリフとカッティングは、ジョーイ・クレイマーのドラム、トム・ハミルトンのベースラインと完璧に絡み合い、楽曲全体にファンキーでタイトなグルーヴを生み出しています。

特に、リズムギターのカッティングとドラムのハイハットが絡む瞬間などは、ギタリストにとっては「バンド全体がひとつになっている」と感じられる最高のポイントです。

弾きどころ

リズムセクションとのタイミングを意識して、ギターを他の楽器と合わせる練習をするのが重要です。

一人で弾くのではなく、曲全体のリズムを体で感じながら弾くことが、Aerosmithらしいグルーヴ感を出すためのカギです。

コードワークとフィルのバランス

ペリーのプレイは、リフだけでなく、ヴァースやコーラスでのコードワークやフィルも特徴的です。

コード進行はシンプルですが、随所に入るギターのフィルが曲を飽きさせず、聴く人を引きつけます。

こうしたフィルインのタイミングや内容は、曲にアクセントをつけ、バンドサウンドに動きを与えています。

 

まとめ
「Walk This Way」のギターは、シンプルさの中に奥深さがある名曲です。

 

イントロのリフで魅了され、ヴァース部分のカッティングでリズム感を鍛え、ソロでは自分なりの感情を込めたプレイを楽しむ。

 

どの部分を取っても、ギタリストにとっての「弾きどころ」が満載です。

 

ペリーのギタープレイは、テクニック以上に「フィーリング」が重要なので、この曲を弾くときは、Aerosmithの音楽に浸りながら、そのグルーヴを感じることが一番のポイントですね!

 

 
 

「Walk This Way」ギターサウンドメイキング解説

 
象徴的なギターリフは、ジョー・ペリーによって作られました。
 
 
リフのサウンドを再現するには、以下の要素に注目することが大切です。
 
 

ギター

ジョー・ペリーは、1970年代のエピフォン・リッケンバッカー・ギターを使っていました。

エレキギターの中でも、レスポールタイプのギターがこのリフに近いサウンドを出すのに適しています。

ピックアップ

ギターのリアピックアップ(ブリッジ側のピックアップ)を使うと、よりハリのあるサウンドになります。

エフェクト

オーバードライブ

この曲のサウンドには、少し歪んだオーバードライブが必要です。

ペダルの設定は、適度な歪みと中域の強調がポイントです。例えば、Ibanez Tube ScreamerやBOSS DS-1などのペダルが使われることが多いです。

アンプ

アンプの設定

アンプは、クリーンとオーバードライブの中間くらいのセッティングが理想です。

ミドルとトレブルを少し強めにして、ベースは控えめにすると良いでしょう。

アンプのチャンネルはオーバードライブに設定し、ボリュームも少し上げておくと、リフが際立ちます。

 
ギターの設定やエフェクトの使い方にこだわることで、「Walk This Way」のあの特徴的なサウンドを再現することができます。
 
 
ジョー・ペリーのプレイスタイルやサウンドを、ぜひ参考にしてみてください!
 
 

 
 

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永沢孝幸
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